Works施工実績

もともとは異業種である製造業から、飲食業への新たな挑戦でした。
きっかけは、親会社の組み立て作業などに使っていた建屋が、統合により空くことになったこと。親会社は遠方にあるため、これまでこの場所で働いていた主婦層中心のパートさんたちが、そのまま働き続けられる場をなんとか確保できないかと考えました。

立地は国道に近く、周囲は住宅地。地域の暮らしに根ざした事業に活かせるのではないかと、何度も検討を重ねました。そこでたどり着いたのが、「おむすび屋さん」というアイデアです。親しみやすく、主婦の方々の家庭的なスキルも活かせる。そして、地域の人がふらりと立ち寄れ、ゆっくりと過ごせるカフェスペースも設けたい。そんな想いから、店舗計画がスタートしました。

建屋を店舗として改装するには信頼できる施工パートナーを探していたところ、紹介されたのが、建築業を営む知人の同級生、ナルミアドバンスの澤村さんでした。
事務所で澤村さんと初めてお会いしたときの印象は、「この人なら大丈夫」。堅苦しさがなく、こちらの話にも丁寧に耳を傾けてくれる。杓子定規な対応ではなく、柔軟に対応してくれそうな雰囲気と、的確なアドバイスに、自然と安心感が湧いてきました。
他にも何社か話を聞いたものの、最終的にこの「安心感」が決め手となり、改装をナルミアドバンスさんにお願いすることに決めました。

何しろ飲食業が初めてなので、何がどう必要なのか、何も分からない状態でした。だからこそ、飲食店のリフォームを多く手がけている澤村さんの存在は、本当に心強いものでした。プロの目線から多くのアドバイスをいただきながら、一つひとつ決めていくことができました。

最も悩んだのは、店内の動線です。おむすびのテイクアウトと、カフェとしての滞在、そのどちらも心地よく使っていただける空間を目指す中で、「動きやすさ」はとても大きなテーマでした。来店されるお客様の流れを何度もシミュレーションし、配置や通路の幅など細部まで何度も見直しました。

空間の雰囲気づくりも、私たちなりのこだわりがありました。完全な和風にはせず、“かっこいいカフェ”のようなテイストも取り入れたい——。そんな思いから、若い方も利用しやすいハイカウンターと、お子様連れやご年配の方が座りやすい低めの長椅子を両方採用することに。

実際にいろいろなカフェを巡り、雰囲気やレイアウトの参考になる場所を探しました。私たちの細かい要望にも、澤村さんは一つひとつ丁寧に耳を傾けてくださり、理想の店づくりに寄り添ってくれました。「どう思います？」と尋ねると、いつも同じ目線で考えていろんな案を持ってきてくださったので、私たちも納得いくまで考えることができました。

建屋の耐久性まで考えた工事内容、厨房の間取りや機材選び、それまでは裏側にあった入口を道沿いに移動するアドバイスなど、私たちでは気付けなかった課題も改善していただき、本当にありがたかったです。おにぎりの形をイメージし、お店の外観に和テイストを施してくれた入口の三角屋根は、とてもお気に入りです。

1月に工事がスタートし、吉日である3月10日にはオープンするというスケジュールでしたが、間に合わせていただき本当に感謝しています。工事の際には、いろんな業者さんが来られますが、皆、気さくで仕事も丁寧な方たちばかりでした。「Teamナルミアドバンス」さんにとても好感と信頼感を持ちましたね。
無事、予定通りの3月10日にオープンができました。

米処、菊池市七城町のオーガニック米「砂田米」をつかったおむすびで、天草苓北の塩、有明海の亀八のりなど、素材にこだわっています。そして、ドリンクやスムージー、ソフトクリームなどのカフェメニューも充実。
もちろんイートインも可能で、お味噌汁などとセットになった「朝食セット（おにぎり＋250円）」、「昼食セット（おにぎり＋450円）」も提供しています。
オープン1ヵ月（取材時）経ちましたが、こだわった動線はとてもスムーズで、お客様は理想通りの動きをしてくださいます。厨房の使い勝手も良く、お客様も働き手もゆったりうごける空間です。

改装工事や飲食に関してまったくの素人でも相談に乗ってもらえて、分かりやすくかみ砕いて説明してくださったため、安心して進められた工事でした。
何より、常に予算面を気にしてお金をかける場所、かけない場所のメリハリを工夫していただいた点は、とても大きかったです。
この居心地良い空間で、地域の方に愛されるお店を目指して行きたいと思います。